暴飲暴食やストレスが原因の胃痛は現代病と言っても過言ではないと思います。消化器官である胃だけにその痛みに食べ物が影響するのは当然のことですが、胃痛によい食べ物や反対にこれだけは避けた方がいいというような食べ物はあるのでしょうか。
胃痛 と 食べ物 の関係についてご紹介いたします。
つらい胃痛を和らげてくれる食べ物と悪化させる食べ物
胃痛時の食材選びの注意点
暴飲暴食やストレスだけではなく風邪の症状としても胃痛を伴うこともあり、誰しも一度は胃痛の症状に悩まされたことがあるものです。そのような時、胃にやさしい食事とはどのようなものなのでしょうか。
胃痛がするなど胃の調子の悪い時は、胃に負担をかけないように消化のよいものを摂るといいと言われています。できるだけ食物繊維や脂肪分が少ない食品を選び、柔らかく調理することが求められます。
胃に負担をかけないというのは、消化しやすいということと食材が長く胃にとどまらないという2つの意味合いがあります。
食物繊維は便通を整える働きもあって健康な時には積極的に摂取したいものですが、胃痛時にはキノコ類や海藻類、タケノコなど食物繊維が豊富な食材は避けた方がよいでしょう。反対にニンジンやジャガイモ、リンゴなどはお勧め食材です。
脂身の多い肉を避けて、白身魚や鶏のささみなどを選んで上手にたんぱく質を摂取するようにしましょう。
一般的に香辛料は胃酸の分泌を促進しますので、胃痛時には刺激の強い香辛料は使用しない方がよいでしょう。同様に、味の濃いものも胃酸の分泌を促しますので、菓子類などの甘い物や塩辛や漬物のような塩分の多いものも避けた方が賢明です。
また、酢の物や柑橘類など酸味のある物やアルコールやカフェインを含む飲み物も避ける方がいいようです。
胃痛時の食事の仕方
食材は通常より小さく切って、柔らかくして食べましょう。脂肪分は胃に負担をかけますので、油の使用料は控えめにするといいでしょう。
意識的に食事時間をしっかりとって、ゆったりとよく噛んで食べることは胃痛に非常に有効です。冷たい物を大量に一気に飲むことは慎むべきです。できるならば、食後に休憩をとるようにするとさらに効果的です。
胃痛時にとりわけお勧めの食材
胃が痛むからと言って全く食事を摂らないのは胃の回復を遅らせる結果をまねきます。特に、たんぱく質が不足すると胃粘膜の修復に支障をきたすことになります。こんな時にお勧めなのは良質な植物たんぱくを摂取することのできる大豆製品です。
豆腐や納豆、味噌などを献立に上手に取り入れましょう。豆乳やきなこなど大豆製品には使い勝手のよい食材が出回っています。
また、植物たんぱくは脂肪の少ない赤身肉や鶏のささみなどの動物たんぱくと組み合わせることで効率よく必須アミノ酸を作りだしますので、牛・豚のヒレ肉やモモ肉も合わせて活用してみてください。
牛乳は胃に負担をかけないだけではなく、胃粘膜を保護する働きもある胃痛時のお助け食材です。特に空腹時に痛むような場合、食事と食事の間に温めて飲むことをお勧めします。
卵も栄養的にみてお勧め食材です。ただし、熱を加えれば加えるほど胃にとどまる時間が長くなることがよく知られていますので、胃痛時は半熟状態で食べることをお勧めします。
胃薬の名前の由来にもなるほどキャベツは胃粘膜を保護し、胃の血流をよくする食材として知られています。消化性潰瘍の改善にも役立つことがわかっています。温野菜として食べるとかさが減って食べやすいかもしれません。
青首大根の葉に近い緑色の部分には消化酵素のジアスターゼが多く含まれています。この酵素は熱に弱いので、すり下ろすか刻んでサラダにして生で食べるのがお勧めです。あまり辛味の強い物は香辛料と同様に胃に刺激を与えてしまいますので注意が必要です。
トマトに多く含まれるビタミンAは胃粘膜を保護する働きがあることがよく知られています。特に胃酸過多による胃痛に効果がありますので、外出先でジュースとして飲むのもいいでしょう。ただし、できるだけ常温でゆっくり飲むことをお勧めします。
まとめ
つらい胃痛を和らげてくれる食べ物と悪化させる食べ物
胃痛時の食材選びの注意点
胃痛時の食事の仕方
胃痛時にとりわけお勧めの食材