氷や土、髪やチョークを長期間大量に食べてしまう人、こんな人達は 異食症 にかかっているかもしれません。
特に女性やこどもに多く、精神的な疾患を実は抱えていると言う、警告の行動としてでてくる場合も多くありますので、異食症の特徴を知っておくことが早めの治療につながります。
食べ物じゃないのに食べたい!おかしな衝動は異食症かも?!
どんなものを食べちゃうの?
異食症で多い症例では女性がかかりやすい氷を食べる、氷食症があります。氷などは一般的にも、ガリガリ噛み砕いて食べるのが好きな人は、よく見かけますが異食症にかかっている人は、製氷皿一皿分を短時間で食べてしまいます。
しかも、氷を食べるために作るようになったら要注意です。大量の氷を何ヵ月も延々と、自分で作り続けて毎日食べるようになったら、それは異食症なので一度病院に行くことをお勧めします。
しかし、それが妊娠中ならば出産後治る可能性が高いので深刻にとらえなくても大丈夫です。妊娠中の女性は体温が上がるので、それを下げるために氷を食べたくなることがあるようです。
子どもの症例で多いのが、土食症です。こどもに症状が出やすく、砂場などで遊んでいる時に、自分からいつも大量に食べてしまう場合は要注意です。子供の場合は、他にも髪を食べてしまう食毛症という症状も出ることがあります。
とくに女の子に多くやはり男の子に比べると髪が長いので、手近な髪を食べてしまう傾向にあります。食毛症に関しては、胃の中で消化されにくく腸閉塞などの病気になってしまう事もあるので十分注意が必要です。
他にも紙や粘土、チョークや木炭など、人それぞれ食べてしまうものはいろいろあるようですが、世界にはガソリンや洗剤を食べてしまう人などもいるので、もしもそういうものが食べたくなったら、とても危険なのですぐに病院にいきましょう。
何が原因で発症するのか
氷食症や土食症は貧血が原因だと言われています。鉄分を補うために、人間の体が無意識のうちに土を欲するのではと言われています。氷に関しては鉄分との関係は、まだ解明されていませんが、何かしらのつながりあるのではと言われています。
そして、一番の大きな原因は精神的なストレスによる精神障害です。
貧血のように明らかに体が欲する物を、食べるのはわかりますが、髪の毛やチョーク、木炭など、通常口にすることが絶対にない物を食べてしまう理由は、やはり精神的にストレスを抱えている警告が異食という形で、表に出てきている証拠です。
小さな警告を見逃すな!
異食症の症状が出た時点で、子どもなら精神的ストレスによる精神障害を疑った方がいいでしょう。学校でのいじめや、家庭環境の変化や、授業についていけないストレスなど、いろいろな事が考えられます。
しかし異食症という症状にでてくるということは、子どもの場合本人もそういったストレスに気づいていない可能性があります。側に居る大人が気づいて対処してあげることが重要です。
また大人に関しても、同じことが言えます。多分大人なら、すでに自分の異食の異常さに気が付いているはずです。危ない物を食べているのであれば、自分で気づいて病院に行くことができますが、氷などの誰もが食べる物をなどは気づくことができません。
なので異常だ、との判断は大量に食べること、それがもう数か月も続いている、となったら病院に行くべきです。
異食症の予防対策と治療
異食症を普段から予防するためには、鉄分不足にならないようにすることが大切です。もちろんストレスなどの要因も大きく関わるので、普段から早寝早起きで、健康的な生活を心がけ、それでも貧血などの症状がある時は、鉄分のサプリなどで補うことも重要です。
異食症になってしまったと思ったら、まずは病院で内科を受診しましょう。
内臓に異食したものが貯まっていないかを調べてもらい、尚且つ貧血の度合いも調べてもらいます。鉄分の薬をもらって、治る場合もあれば、治らない場合もあります。
その際は精神科や心療内科で見てもらいます。
まずは体を実際調べてみて、今度は心を調べてもらいましょう。
まとめ
食べ物じゃないのに食べたい!おかしな衝動は異食症かも?!
どんなものを食べちゃうの?
何が原因で発症するのか
小さな警告を見逃すな!
異食症の予防対策と治療