女性に多い病気の代表として「貧血」があります。多くの女性が1度は貧血の症状を経験したことがあるのではないでしょうか。ひどい貧血になる前のチェックや、貧血時には「目」が重要なポイントになります。
貧血 になると 目 にどのようなサインが出るのでしょうか。
貧血と目には深い関係があった
貧血とはどんな状態を言うの?
貧血の患者数は男性で約1%、女性は約20%もいると言われています。ですが、自覚症状のある方は少なく、血液検査で貧血を指摘される方が多くいるのが実情です。
女性の方が貧血の患者が多いのは、月経・妊娠・出産・授乳で血液がたくさん使われることが多く、ダイエットなどにより偏った食生活をする人が多いためです。
貧血には大きく分けて2つの種類(鉄欠乏性貧血・巨赤芽球性貧血)があります。
鉄欠乏性貧血は血液中のヘモグロビンの量が少なくなっている状態で、鉄分不足で起きる貧血です。ヘモグロビンは血液の流れとともに全身に酸素を運ぶ役割を持っているため、量が少なくなると身体中が酸素不足になってしまいます。貧血患者の約70%が鉄欠乏性貧血と言われています。
巨赤芽球性貧血はビタミンB12や葉酸が不足することで起きる貧血です。
このように血液が本来必要とする成分が不足することで貧血は起きてしまいます。
貧血をセルフチェックする方法はある?
自分が貧血かどうかを知りたい場合には、鏡を使って簡単に知ることができます。まぶたの裏にはたくさんの毛細血管が張り巡らされています。そのため、健康な状態であれば赤く見えるのですが、貧血になっていると白っぽくなってしまいます。
チェックする際は、鏡の前で「アッカンベー」をするように、下のまぶたを少し下げてめくります。下まぶたの裏側が赤やピンク色になっている場合は特に心配する必要はありません。ですが、下まぶたの裏側が白っぽくなっている場合には貧血になっている可能性が高いので要注意です。
また、目の下にクマができている場合も要注意です。目の下のクマは目の周りの血液の循環が滞っていることを示しており、貧血の目安にもなります。
このように、目を見るだけで自分が貧血かどうかわかりますので、気になる時には鏡を見てセルフチェックをするようにしてみましょう。
貧血になるとあらわれる症状は?
貧血がひどくなると目がチカチカしたり、目の前が突然真っ暗・真っ白になるような場合があります。そのような場合には、まず貧血を疑いましょう。
他にも貧血になるとめまい・顔が青白くなる・動悸・息切れ・頭痛・全身に疲労感を感じる・肌がかさつく・爪の症状(薄く割れやすくなる・真ん中がスプーンのように凹む)・髪の症状(抜けやすい・枝毛が増える)・氷やせんべいなど硬いものをたくさん食べる、などの症状があらわれます。
一見して貧血とは無関係のように思える症状ですが、貧血が改善されると症状が改善されますので自分が貧血かどうかを知りたい場合は血液検査を受けてみるといいでしょう。
血液検査ではわからない「隠れ貧血」に要注意!
近年、血液検査では「正常」とされながら、実は体が貧血状態になっている「隠れ貧血」という状態があることがわかりました。一体、どのような状態が「隠れ貧血」なのでしょうか。
私たちの体内にある鉄分は約60%が血液中にあり、「機能鉄」と呼ばれます。残りの約40%は肝臓・骨髄・脾臓(ひぞう)にストックされており、「貯蔵鉄」と呼ばれます。
無理なダイエットや食事で摂取する栄養が不十分な状態が続いたり、運動をしすぎると血液中の機能鉄が使われた後に、貯蔵鉄が血液中に排出されて使われます。
すると貯蔵鉄が減っているにもかかわらず、血液中のヘモグロビン値は正常となってしまうため貧血という診断が出なくなってしまうのです。
そのため、血液検査で貧血を判断する際には、ヘモグロビン値だけでなくフェリチンの値も確認することで自分が「隠れ貧血」になっているかどうかを判断する必要があります。
まとめ
貧血と目には深い関係があった
貧血とはどんな状態を言うの?
貧血をセルフチェックする方法はある?
貧血になるとあらわれる症状は?
血液検査ではわからない「隠れ貧血」に要注意!