「ドライアイ改善の強い味方、ヒアルロン酸入り目薬とは?(前編)」では、ヒアルロン酸とはどのような物質であるのか、またどのような効能があるのかご説明いたしました。後編では、 ヒアルロン酸 入りの 目薬 を使用する上での注意点をご紹介いたします。
ドライアイ改善の強い味方、ヒアルロン酸入り目薬とは?(後編)
ヒアルロン酸入り目薬の使用での注意点とは?
ヒアルロン酸入りの目薬は比較的副作用が少ないとされていて、その安全性からさまざまな商品に使用されています。目薬もその一つです。
ただし誰でも容易に使用できる目薬も使用に際してはいくつかの注意点があります。
①点眼時容器の先がまぶたやまつ毛に触れないようにします。これは開栓時には無菌状態にある容器と内容物に細菌が入ってしまい薬液汚染をおこしてしまうためです。
②点眼数など使用量を守りましょう。目の乾燥が激しいからと言って自己判断で点眼数や点眼量を増やしてしまうと、もともとある涙液までも流してしまいより一層目の乾燥をまねいてしまいます。
もしドライアイがひどく市販のヒアルロン酸入り目薬を点眼しても改善されない場合は必ず眼科を受診することをお勧めします。眼科では状況に応じて濃度の高いヒアルロン酸入り目薬を処方してもらえたり、別の目の病気が発見される可能性もあります。
③使い切りタイプの目薬は残量があっても処分しましょう。使い切りタイプの目薬は防腐剤が入っていないことから長時間保存が不可能です。残量を次回分として保存しておくことで細菌が入るなど薬質が劣化、または汚染されるため目に悪影響を及ぼしかねません。
開栓後適量を使い終わった後の残量は絶対に使用しないようにしましょう。
④使用中に目の異変を感じた場合は目薬の使用を中断して直ちに眼科を受診するようにしましょう。比較的副作用が少ないとされている薬剤ではありますが、どのような薬剤であっても副作用が発生しないとは言い切れません。
ヒアルロン酸入り目薬も同様で、結膜充血、結膜炎、びまん性表層角膜炎などの角膜障害、眼瞼炎(がんけいえん:まぶたの炎症)、眼瞼皮膚炎、異物感、眼痛、そう痒感(そうようかん:強いかゆみ)などの副作用が考えられます。
➄目薬の含有成分によってはコンタクト着用時に点眼できないタイプの目薬があります。特にソフトコンタクトレンズの場合、防腐剤入り目薬を点眼することで変質してしまう可能性があります。
眼科受診時、または自身で購入する前にはその薬剤がコンタクトレンズ着用時に使用可能かどうかの確認をしましょう。
ヒアルロン酸入り目薬は眼科受診時だけでなく、一般の人でも手軽に購入できることから非常に人気があり重宝されています。
しかし目薬のみならず薬剤には少なからず副作用が考えられ、使用上にも十分注意が必要となります。正しい診断をおこなってもらうためにも市販薬に頼りきらず眼科を受診することをお勧めします。
まとめ
ドライアイ改善の強い味方、ヒアルロン酸入り目薬とは?(後編)
ヒアルロン酸入り目薬の使用での注意点とは?