女性の病気いろは

  • ホーム
  • はじめての方へ
  • カテゴリ一覧
  • Twitter
  • Facebook
  • お問い合わせ
    • 免責事項・知的財産権
現在の場所:ホーム / 腸内 / 下剤 / 下剤が排便効果を発揮する仕組みを説明します

下剤が排便効果を発揮する仕組みを説明します

sai

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

gezai kouka

便通を改善する 効果 を期待して処方される 下剤 の働きはどれも同じではありません。

下剤の作用はおおまかにいって、①硬い便を軟らかくする、②腸や肛門を動かす、の2つに分類することができます。①として膨張性下剤、浸透圧性下剤、分泌性下剤などがあり、②には刺激性下剤や直腸刺激性下剤があります。

それぞれの薬剤に排便効果だけでなく、注意点や副作用が存在します。


スポンサードリンク

下剤が排便効果を発揮する仕組みを説明します


- 目次 -

  • 下剤の効果と作用
  • 膨張性下剤
  • 浸透圧性下剤
  • 分泌性下剤
  • 刺激性下剤
  • 直腸刺激性下剤

下剤の効果と作用

医療現場ではさまざまな下剤(緩下薬(かんげやく)や便秘薬とも言われますが、この項では下剤という言葉で統一させていただきます)が使用されています。下剤は便通を改善する効果を期待して処方されるわけですが、実は下剤の働きはどれも同じではありません。

そのために作用が異なる複数の下剤を組み合わせて使用するケースもあります。

下剤の作用はおおまかにいって、①硬い便を軟らかくする、②腸や肛門を動かす、の2つに分類することができます。この項ではそれぞれの下剤がどのような作用によって排便効果を発揮しているかについて説明します。


膨張性下剤

ポリカルボフィルカルシウム(商品名コロネル、ポリフルなど)という薬剤です。1日3回服用することが基本です。服用した薬が胃に到達すると、胃酸のためにポリカルボフィルとカルシウムに分離します。

分離したポリカルボフィルには吸水作用があるために、胃の先の小腸や大腸で水を吸って便が軟らかくなるしくみです。カルシウムがたくさん含まれているために副作用や他の薬との飲み合わせに注意が必要です。


浸透圧性下剤

マグネシウム製剤と呼ばれている薬で医療機関ではマグミットやマグラックスなどの商品名で処方されます。1日3回服用することが基本です。この薬は腸内の浸透圧を上げることで、便に含まれる水分量を増やし、その結果便を軟らかくする効果があります。

昔から広く使用されている薬剤で排便効果もよいのですが、マグネシウムを含んでいるために副作用として高マグネシウム血症を起こすことがあります。高マグネシウム血症は最悪の場合不整脈を生じて死亡することもあるこわい副作用です。

特に高齢者、腎機能が低下している人、ビタミンD3(骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などに対して処方される薬です)を服用している人では血中のマグネシウム値が高くなりやすいために要注意です。この副作用については、比較的最近、厚生労働省から医療機関に警告が出されています。


分泌性下剤

ルビプロストン(商品名アミティーザ)という近年発売されたもっとも新しい下剤で、これまでの下剤とは異なる作用によって強力な排便効果を発揮します。1日2回服用することが基本です。

この薬は小腸粘膜にあるClチャネルと呼ばれる部位を刺激することで腸液の分泌を促進します。その結果、便を軟らかくするとともに、便の量を増加させることで排便を促します。主な副作用として吐き気を生じることがあります。また妊娠している人には使用することができません。


刺激性下剤

大腸や直腸、肛門を刺激することでその部位を動かし、排便させる薬です。アントラキノン系誘導体(商品名プルゼニドなど)は上述のマグネシウム製剤とともに広く使用されている薬剤で、大腸の壁を薬が直接刺激して腸を動かします。1日1回眠前に使用することが基本です。

腸を動かすために、副作用として腹痛や下痢を生じることがあります。また長期間使用し続けると、耐性が生じて効果が弱くなる、あるいは習慣性(下剤なしでは排便がなくなる)などの問題を生じることがあります。

ピォスルファートナトリウム水和物(商品名ラキソベロンなど)もしばしば処方される薬で、大腸で腸内細菌によってジフェノール体という物質に変換されて大腸を刺激します。

錠剤もありますが、水薬(個人差がありますが10~15滴程度を使用することが一般的です)もあります。この下剤は妊娠中の方でも使用可能です。


直腸刺激性下剤

直腸を刺激して動かし排便を促します。ただし上記の刺激性下剤は飲み薬であるのに対して、直腸刺激性下剤は肛門から入れる薬剤です。そのため吐き気が強いときなど内服ができない場合でも使用が可能です。

これまでに記載したさまざまな下剤に比べてもっとも短時間で排便が得られるメリットがありますが、便失禁や乱用による肛門部の外傷に注意を要します。

炭酸水素ナトリウム(商品名新レシカルボン坐剤)は直腸内で炭酸ガスを発生させて直腸を刺激します。ビサコジル(商品名テレミンソフト坐剤)は直腸の粘膜を刺激する薬剤です。

有名なグリセリン(商品名グリセリン浣腸)は肛門や直腸の粘膜を刺激するとともに便を軟らかくして排便を促進します。

スポンサードリンク

まとめ

下剤が排便効果を発揮する仕組みを説明します
下剤の効果と作用
膨張性下剤
浸透圧性下剤
分泌性下剤
刺激性下剤
直腸刺激性下剤

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

Filed Under: 下剤 関連タグ:下剤, 効果

スポンサードリンクと関連コンテンツ

記事を探す

スポンサードリンク

カテゴリから探す

  • 乳房
    • 高プロラクチン血症
    • マンモグラフィー
    • 乳房再建
    • 乳癌
    • 乳管内乳頭腫
    • 乳腺嚢胞
    • 乳腺炎
    • 乳腺症
    • 乳腺線維腺腫
    • 浸潤性乳管癌
  • 子宮
    • 婦人科検診
    • 子宮癌
    • 子宮頸がん
    • 子宮体がん
    • 子宮筋腫
    • 子宮内膜症
    • 子宮内膜ポリープ
    • 子宮内膜増殖症
    • 子宮内膜炎
    • 子宮腺筋症
    • 子宮頸部異形成
    • 子宮脱
    • 絨毛がん
    • 子宮下垂
    • 子宮頚管
  • 卵巣と卵管
    • チョコレート嚢胞
    • 卵巣癌
    • 卵巣腫瘍
    • 卵巣嚢腫
    • 卵巣機能低下症
    • 多嚢胞性卵巣
  • 月経の異常
    • PMS
    • 不正出血
    • 月経前症候群
    • 月経困難症
    • 生理不順
    • 基礎体温
    • 排卵痛
    • 生理痛
    • 月経
    • 更年期障害
    • 閉経
    • 早発閉経
    • 月経不調
    • 無月経
    • 稀発月経
    • 過多月経
    • 過少月経
    • 頻発月経
    • 黄体機能不全
  • 外陰と腟
    • オリモノ
    • デリケートゾーン
    • バルトリン腺炎
  • 一般的な感染症
    • りんご病
    • 伝染性単核球症
    • 髄膜炎
    • リンパ管炎
  • 心の病
    • ストレスチェック
    • 睡眠
    • 精神的ストレス
    • うつ病
    • 躁鬱病
    • 双極性障害
    • 自律神経失調症
    • セロトニン
    • 不眠症
    • アルコール依存症
    • ギャンブル依存症
    • 摂食障害
    • 無気力症候群
    • 依存症
    • 緊張
    • 心身症
    • ptsd
    • 起立性調節障害
    • 体重減少
    • 無気力
  • 甲状腺の病気
    • バセドウ病
    • 甲状腺ホルモン
    • 甲状腺機能低下症
  • 脳の病気
    • 若年性アルツハイマー
    • 若年性認知症
    • 若年性健忘症
    • 下垂体腺腫
  • 心臓・血管
    • 虚血性心不全
  • 血液疾患
    • 貧血
    • 特発性血小板減少性紫斑病
    • エイズ
    • フェリチン
    • 異食症
  • リウマチ・膠原病
    • 全身性エリテマトーデス
    • 線維筋痛症
    • シェーグレン症候群
  • 代謝・内分泌
    • 糖尿病
    • 代謝
    • クッシング症候群
    • メタボリック
  • 消化器
    • 胃痛
    • 胃腸炎
    • 逆流性食道炎
    • 胃癌
    • ピロリ菌
    • 転移性肝がん
  • 腸内
    • 便秘
    • 下痢
    • 下剤
    • 過敏性腸症候群
    • 腸内細菌
    • 食物繊維
    • 肛門科
    • べんもれ
  • 泌尿器
    • 頻尿
    • 膀胱炎
  • アレルギー
    • 光線過敏症
    • 抗アレルギー薬
  • 美容
    • いちご鼻
    • ニキビ
    • 赤ニキビ
    • むくみ
    • 冷え性
    • ほおづえ
    • 抜け毛
    • 爪
    • 女性ホルモン
    • エストロゲン
    • 美容外科
    • 整形外科
    • かゆみ止め
    • サプリ
    • 毛穴
  • 耳鼻咽喉
    • 鼻づまり
    • 鼻炎
    • 花粉症
    • 蓄膿症
    • めまい
    • メニエール病
    • 三半規管
    • 中耳炎
    • 外耳炎
    • 耳管狭窄症
    • 口内炎
    • 口角炎
    • 声帯ポリープ
    • 咽頭癌
  • 目
    • ドライアイ
    • 緑内障
    • 白内障
    • 結膜炎
  • 皮膚
    • 肌
    • 湿疹
    • ほくろ
    • 脂漏性角化症
    • 疥癬
    • ビダール苔癬
    • アトピー
  • 足
    • 足のむくみ
    • 足の臭い
    • 五本指ソックス
    • むずむず脚症候群
    • モートン病
  • 骨
    • 恥骨が痛い
    • 骨粗鬆症
    • 関節リウマチ
    • 肩こり
  • 腫瘍
    • リンパ節転移
  • 検査項目
    • 血液検査
    • 血液検査tp
    • pet-ct検査
    • 遺伝子
  • 治療法
    • 抗がん剤
    • ホルモン剤
    • 再生医療
  • 染色体異常
    • ターナー症候群 
    • 半陰陽
  • 強迫性障害
  • 水虫

Copyright © 2023 josei-byouki-iroha.com