デリケートゾーンの問題は家族でも相談しにくいことです。ニキビのようなブツブツができて心配ではあるものの、どの科を受診するべきなのか悩みます。また恥ずかしさから自身で市販薬だけですませている人も多いでしょう。
今回は デリケートゾーン の ニキビ を紹介します。
デリケートゾーンのブツブツニキビをどうにかしたい!(前編)
デリケートゾーンのブツブツニキビの正体は?
デリケートゾーンの皮膚の問題は痛みやかゆみ、湿疹の出方などによって診断は異なります。
赤みのあるブツブツだけの人もいますが、湿疹の周りが赤く、中心の白い膨らみに膿が溜まっていて、みた目がニキビと非常に似た状態の場合は毛嚢炎(もうのうえん)の可能性が高いと言えます。毛嚢炎は毛包炎(もうほうえん)と呼ばれることもあります。
毛嚢炎はデリケートゾーンだけにできるものではなく、太もも、お尻、乳房、首などにも発症します。原因菌として黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌があげられます。
黄色ブドウ球菌とは健康な人でも3割程度が保菌している常在菌で、主に皮膚の傷口を放っておいたり不潔にすることでニキビやおできなどを発生させる化膿性疾患の細菌です。
アトピー性皮膚炎などアレルギー体質の人は健康体の人より黄色ブドウ球菌が繁殖しやすいと言われています。
一方表皮ブドウ球菌とは通常は肌を弱酸性にして悪玉菌が住みにくい環境を作り出し皮膚を健康に保とうとする常在菌です。しかし皮膚の傷口などから体内に入り込むことにより化膿を起こす力を発揮してしまう菌なのです。
デリケートゾーンのブツブツニキビの原因とは?
デリケートゾーンのニキビにも似た毛嚢炎の原因として考えられるものはどのようなことでしょうか。
(1)カミソリなどによるムダ毛処理です。カミソリなどによりムダ毛処理をすることで毛穴を傷つけて細菌が入りやすい状況を作ってしまうことが問題となります。
(2)下着やナプキンによる蒸れや汗によるものです。夏場での下着着用時の蒸れや生理期間中の長時間のナプキン着用は、デリケートゾーンを常に湿った状態に保ってしまい、より細菌繁殖しやすくしてしまいます。
(3)免疫力の低下です。免疫力の低下は体のさまざまな異常を発生させる原因となりうるのです。健康体の時には耐えられた細菌量にも免疫が下がることによって耐性力が損なわれ細菌感染、繁殖しやすい状態となってしまうのです。
まとめ
デリケートゾーンのブツブツニキビをどうにかしたい!(前編)
デリケートゾーンのブツブツニキビの正体は?
デリケートゾーンのブツブツニキビの原因とは?