「慢性的な便秘もこの方法ですっきり即効解消!(前編)」ではなぜ女性に便秘が多いのか、その理由についてご説明いたしました。後編では、更年期の便秘についてご紹介いたします。更年期に入ってからの著しい便秘も更年期障害の一種と考えられています。
それでは、 便秘 解消 するための 即効 性のある 方法 はあるのでしょうか。
慢性的な便秘もこの方法ですっきり即効解消!(後編)
高齢になるとより便秘になりやすい?
高齢になると排尿回数が著しく増加するにもかかわらず「喉が渇いた」という感覚も衰えて、無意識に1日の水分量が激減します。また1日の食事の量も自然と減ります。加えて歳を重ねれば重ねるほど筋肉は衰え、腸を動かして便を排便へと促す蠕動(ぜんどう)運動も鈍くなってきます。
そのため激減した水分量により便が硬くなり、腸内での便の運びもスムーズでないためますます便秘になっていくのです。
また特に女性は更年期をむかえると便秘しやすいと言われています。この頃から自律神経の乱れにより便秘を含め排便状態にかなりの変化が出てきます。
女性は生理期には卵胞ホルモンと黄体ホルモンと呼ばれる女性ホルモンによってホルモンバランスがとられています。
しかし閉経を迎えるころや閉経以降は卵胞ホルモンの分泌が激減することでホルモンバランスが崩れ、腸だけでなく体全体にさまざまな影響を与え、いわゆる更年期障害が発生します。
更年期に入ってからの著しい便秘も更年期障害の一種と考えられています。閉経を迎えるころからの体の変化に伴う便秘の場合、ほかの世代の便秘解消方法を実践してもなかなか改善は難しくなります。また即効性を求めることはより難しくなります。
ホルモンバランスによる便秘の場合、この更年期特有の体質を少しでも更年期以前の体質に近づけることが必要です。そのためには分泌が激減した卵胞ホルモンを増やすことが必要なのです。しかし残念ながら更年期をむかえた後はそれ以降卵胞ホルモンの分泌が増えることはありません。
そこで卵胞ホルモンと同じような作用のある大豆イソフラボンを積極的にとることが便秘改善にもっとも良いとされています。日本食を食べていれば、味噌汁、豆腐、納豆などといった大豆製品を自然に摂取する機会が多くなります。
もし自身で大豆イソフラボンの摂取が難しいと感じる場合はサプリメントの利用も良いでしょう。
そして加えて、衰えた腸運動をできる限り活発にするようにウォーキングや仰向けになって足の上げ下げをして腹筋を使う運動を定期的におこなうことで、即効性のある解消は難しいものの少しずつ便秘解消につながっていくでしょう。
まとめ
慢性的な便秘もこの方法ですっきり即効解消!(後編)
高齢になるとより便秘になりやすい?