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子宮頸癌の治療と手術

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子宮頸癌という言葉を、一度は耳にしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。 子宮頸癌 は、様々な癌の中でも、特に若い女性にも多く見られる疾患です。今回はその治療法として、多く行われている 手術 の内容についてご紹介します。


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子宮頸癌の治療と手術について


- 目次 -

  • 子宮頸癌の治療について
  • 臨床進行度による手術の方法
  • 0期~Ⅰ期の初期で、妊娠希望の場合
  • 0期~Ⅰ期の初期で、妊娠希望しない場合
  • Ⅰ期後半~Ⅱ期の場合
  • おわりに

子宮頸癌の治療について

子宮頸癌の治療法として、主に放射線治療と手術が広く行われています。今までは手術が行われることが一般的に多かったですが、最近では同等の成績が得られる放射線治療を選択する人も増えています。

また手術と放射線治療を併用することで、手術時に取り残した部分や目に見えないほどの微小癌にも効果があり、再発防止率が高まるとされています。進行例では、化学療法が併用されます。


臨床進行度による手術の方法

「進行度」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。進行度とは、子宮頚部に発生した癌の広がりを表す指標になります。子宮頸癌の進行度は0期~Ⅳ期の5段階に分類され、その進行度に応じて手術の適応が決まります。

大まかな分類としては下記のように分類されています。

  • 0期:子宮頸部の上皮にのみ留まるもの
  • Ⅰ期:癌が子宮頚部に留まるもの
  • Ⅱ期:癌が子宮頸部を超えて広がっているが骨盤壁には達していないもの
  • Ⅲ期:浸潤癌が骨盤壁や膣壁まで広く達するもの
  • Ⅳ期:癌が骨盤を超えて広がるか膀胱・直腸まで浸潤するもの

このうち手術が適応となるのは、癌が骨盤壁には達していないⅡ期までです。


0期~Ⅰ期の初期で、妊娠希望の場合

昔は子宮頸癌と診断されたら、いかに癌が小さくても子宮摘出が行われていました。しかし現在では、早期発見できれば子宮をとらずに手術する方法を選択することができます。

それが「円錐切除(Leep)」という方法です。これは細胞が癌化する1歩手前の高度異形成という状態の細胞から適応され、癌が上皮に留まる0期、またはⅠ期でも深さが3mmを超えないものであれば、この円錐切除が適応となります。

この手術は、静脈麻酔などで行われます。この麻酔法は全身麻酔とは違って、少しうとうとした状態での手術となります。手術の方法は、患者さんに内診の時と同じような体勢をとってもらい、膣から操作を行って病変部を取り除きます。

うとうとした状態で行うというと「痛いんじゃないか」と思う方もいるかと思いますが、きちんと麻酔薬を点滴から投与し、かつ手術操作部位にも局所麻酔を使用して手術を行います。

そのため、手術中に痛みを訴える方はほとんどいません。手術の間も、医師と看護師がそばについているので安心して手術をうけられます。


0期~Ⅰ期の初期で、妊娠希望しない場合

妊娠を希望しない場合は、子宮を丸ごと取り除く「単純子宮全摘術」が適応となります。0期~Ⅰ期の場合は、癌が子宮頚部にのみ留まっている状態です。そのため、子宮以外の他の組織はなるべく温存します。

この手術は全身麻酔で行われ、方法としては膣式(膣から操作する方法)と腹式(お腹を開けて操作する方法)の2通りあります。近年では手術の傷が目立ちにくく、手術後の回復が早い膣式が選択されることが増えてきています。

しかしこの方法は狭いところからの操作のため、腹式に比べると難易度の上がる手術になります。また、子宮の大きさが500gを超えると大きくて出せなくなってしまうため適応されません。

このように、早期発見できれば一般的にリンパ節転移などの可能性も低いとされています。また術後の回復も早く、一般的に予後は良いです。


Ⅰ期後半~Ⅱ期の場合

癌が深さ3mmを超える癌になってくると、妊娠希望の有無に係わらず子宮を取り除く方法が一般的となります。また癌が大きくなると、リンパ節転移の可能性が高くなるため、リンパ節郭清(リンパ節を取り除く操作)も併せて行われる「広汎子宮全摘術」という方法が適応になります。

この手術も全身麻酔で行われますが、単純子宮全摘術と比べるとかなり広範囲を一緒に取り除くため、患者さんにかかる負担が大きくなります。

例えばリンパ節を一緒に取り除くことで、老廃物などを排泄する働きのあるリンパの流れが阻害され、水分や老廃物がたまってしまい下肢がむくみやすくなります。また子宮の周りの組織の操作も広がるため、尿管の周囲を操作することで、術後排尿障害がおこることもあります。

このように、進行が進むと身体への負担が大きくなるため、早期発見・治療が大切です。


おわりに

進行度によって、適応される術式が少しずつ異なります。癌が進行するほど手術は大掛かりになり、術後の回復にも影響を与えてしまうのです。

子宮頸癌は特に20代~30代の女性にも見られる疾患なので「私にはまだ早いし、関係ないわ~」と思っていないで、早期発見・治療のためにも、早めに子宮頸癌検診を受診することを強くおすすめします。

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まとめ

子宮頸癌の治療と手術について
子宮頸がんの治療について
臨床進行度による手術の方法
0期~Ⅰ期の初期で、妊娠希望の場合
0期~Ⅰ期の初期で、妊娠を希望しない場合
Ⅰ期後半~Ⅱ期の場合
おわりに

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