ストレスとは、心と体に受けるあらゆる刺激のことをいいます。ストレスのない状態とは、変化や刺激がない状態のことです。大切なのは、ストレス(刺激)とリラックス(刺激のない状態)のバランスです。 ストレス の原因を取り除き、 解消 する工夫を行うことが大切です。
精神的ストレスの症状や病気・解消法を知ろう
成人期女性のストレスの原因とは
23歳~35歳の女性のストレスの原因は、就職や結婚、妊娠、育児、夫婦関係、仕事、子どもの学校関係などです。女性としては、人生の中でもっとも変化の起こる出来事が続く時期です。
36歳~48歳の女性のストレスの原因は、夫婦関係や、子どもとの関係、体の不調、経済的な不満などです。
女性としては、人生でもっとも充実した時期ですが、思春期をむかえる子どもとの関係や仕事のプレッシャーなどがストレスの大部分を占め、生活習慣から体調にも影響があらわれやすくなる時期です。
48~69歳の女性のストレスの原因は、子どもの独立、更年期障害、夫の定年退職による生活環境の変化、親の介護、親との死別、老後の不安などです。
女性としては、老いや更年期障害の影響を受け、体力の低下やホルモンバランスの乱れ、やりがいの喪失などから自立神経のバランスを乱す時期です。
ストレスを感じやすい人の性格
常に不安を感じている人。自分にも他人にも厳しく少しのミスも許せない人。自分の気持ちを発散できず我慢している人。まじめで几帳面で人に頼ることができずに自分だけですべてを抱えこんでいる人が揚げられます。
ストレスの症状とは
体にあらわれるストレスの症状には、頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、脱毛、肌荒れ、動悸、息切れ、胃痛、食欲低下、便秘、下痢、不眠などがあります。心にあらわれるストレスの症状には、イライラ、不安、気分の落ち込み、興味や関心の低下などがあります。
行動にあらわれる症状には、飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスが続く、ギャンブルへの依存などがあります。
ストレスが原因の病気とは
体の病気は、自律神経失調症、胃や腸などの消化器の病気、血圧や心臓などの循環器の病気、生活習慣病などがあります。心の病気は、うつ病、パニック障害などがあります。
うつ病
体にあらわれる症状として、不眠、食欲がなく体重減少(逆に食欲と体重が増加)、体がだるい、疲れがずっと残る、月経不順、頭痛、頭重感、肩こり、動悸、胃の痛み、息苦しさなどがあります。
心にあらわれる症状として、気分が落ち込む、憂鬱な気分が続く、集中力の低下、今まで好きだったことや趣味をやる気になれない、身だしなみやおしゃれに感心がわかない、毎日の生活にはりが感じられないなどがあります。
うつ病と診断されたら、ゆっくりと休息をとり、薬の服用で症状をやわらげます。症状の浮き沈みに戸惑ったり、早い回復を願って焦ることもありますが、じっくり治療に専念することが大切です。
また、うつの症状が軽くなり、もとの生活を送れるようになっても、うつ病は再発する可能性があります。症状が良くなってもしばらくは、薬の服用を続ける必要があります。
パニック障害
思いがけない時に突然、動悸や息切れ、強い不安を伴います。パニック発作が繰り返しあらわれるうちに、発作に襲われる不安を感じ、毎日の生活に支障をきたすようになります。
パニック障害と診断されたら、パニック発作を抑える薬を服用します。パニック発作が起こらなくなったら、薬と併せて認知行動療法をおこないます。
発作に関係した場所や状況に少しずつ挑戦していく治療法です。パニック発作をしっかり治して再発しないように、時間をかけて治療します。規則正しい生活やバランスの良い食事、適度な運動が大切です。
ストレスを解消するには
女性は、仕事、家事、育児、介護などでストレス状態に陥る場面が数多くあります。体と心をリフレッシュすることで普段の状態に戻すように心がけましょう。
アロマセラピー、ガーデニング、ヒーリング音楽、ドライブ、森林浴、軽く体を動かす、散歩をするなどがあります。自分ができそうなこと、やってみたいことから始めると良いでしょう。
また、一人で悩んでいると不安が大きくなることがあります。誰かにストレスの原因を話すことで、ストレスを軽くすることができます。自分のことを理解し、支えてくれる頼れる人をもっておくことも大切です。
まとめ
精神的ストレスの症状や病気・解消法を知ろう
成人期女性のストレスの原因とは
ストレスを感じやすい人の性格
ストレスが原因の病気とは
うつ病
パニック障害
ストレスを解消するには