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血液検査の項目ごとの意味を知って病気を早期発見!(後編)

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ketsuekikensa koumoku

「血液検査の項目ごとの意味を知って病気を早期発見!(前編)」では、なぜ血液検査が必要なのか、その理由についてご説明いたしました。後編では、実際に 血液検査 の 項目 と検査結果から推測される疾患についてご紹介いたします。


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血液検査の項目ごとの意味を知って病気を早期発見!(後編)


各項目によってわかることとは?

血液検査の各検査項目ではそれぞれ基準値が設けられていて、検査した項目すべてが基準値の範囲内であれば基本的には病気の疑いは低いということになります。

しかしこれはあくまでも血液検査の結果に対してのみ言えることであり、そのほかCTスキャン(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)、レントゲン、尿検査などをしている場合はそのすべての結果を照らし合わせて病気の疑いの有無を確認します。

また血液検査の基準値は項目によって男女の値が異なるものもあるため注意が必要です。そして基準値は測定方法や検査機器の違いにより検査病院、施設ごとに多少異なります。健康な成人集団の95%が含まれる範囲を示しているといわれています。

今回は公益社団法人日本人間ドック学会が設定している基準値をもとに、上記にてあげた項目のうち主要なものを説明します。

赤血球数は基準値が男性:400万μLから539万μL(マイクロリットル)以下、女性:360万μLから489万μL以下となっています。基準値より高値の場合は多血症や脱水が疑われます。また低値の場合は貧血が疑われます。

白血球数は基準値が3500μLから8500μLとなっていて、体内にウイルスや細菌などが侵入して炎症をもたらす場合に値が高くなります。高値の場合は肺炎、心筋梗塞、虫垂炎、悪性腫瘍、白血病などが疑われます。

また白血球数が低値の場合は悪性貧血や腸チフス、敗血症などの重症感染症が疑われます。白血球の値はストレスや喫煙など生活内容によっても変化しやすい項目になっています。

HbA1cは過去1か月から2か月の平均血糖値をあらわしているもので主に糖尿病診断の目安となります。基準値は5.5%となっていて、高値の場合は糖尿病、腎不全が疑われます。低値の場合は低血糖症やヘモグロビン異常症が疑われます。

またHbA1c値は糖尿病診断の基準となりますが、血糖(空腹時)も重要です。日本人間ドック学会では血糖(空腹時)が126mg/dL以上かつHbA1cが6.5%以上の場合糖尿病という診断になります。

ヘマトクリットは血液中に占める血球の体積の割合を示す数値、いわゆる血液の濃さをあらわすものです。女性は毎月の月経によって貧血状態になりやすい状態が多いためヘマトクリット値は重要になります。

ヘマトクリットの基準値は男性:38.5%から48.9%、女性:35.5%から43.9%となっています。そして高値の場合は多血症や脱水が疑われます。低値の場合は貧血、中でも女性の場合は過多月経などが疑われます。また病気以外では妊娠中にヘマトクリット値が低値を示します。

総コレステロールの基準値は140mg/dLから199mg/dLとなります。高値の場合は高脂血症、糖尿病、高コレステロール血症、肥満などが疑われます。また低値の場合は甲状腺機能亢進症などが疑われます。

HDL-コレステロールは血管内に付着する脂肪分を取り除き動脈硬化を防ぐ働きがあって別名善玉コレステロールと呼ばれています。

HDL-コレステロールの基準値は40mg/dLから119mg/dLとなっていて、高値の場合は家族性高αリポ蛋白血症などが疑われます。低値の場合は動脈硬化や糖尿病、甲状腺機能異常、慢性腎不全などが疑われます。

LDL-コレステロールの基準値は60mg/dLから119mg/dLとなっていて、高値になると動脈硬化を引き起こす原因となるため別名悪玉コレステロールと呼ばれています。動脈硬化以外に高値の場合脂質異常症や糖尿病、肥満症などが疑われます。

またLDL-コレステロールの値が低値の場合は肝炎や肝硬変、バセドウ病が疑われます。

中性脂肪は血中に流れる脂肪の量の値になります。値が上昇すると血液がドロドロということになり動脈硬化のリスクが高まります。

中性脂肪の基準値は30mg/dLから149mg/dLとなっていて、高値の場合は動脈硬化や高脂血症、糖尿病、膵炎、甲状腺機能低下症などが疑われます。また中性脂肪の値が低値の場合は肝硬変、末期がん、甲状腺機能亢進症などが疑われます。

血糖(空腹時)とは血液中のブドウ糖値を指し、基準値は99mg/dL以下となっています。高値の場合は糖尿病、甲状腺機能亢進症などが疑われます。また血糖(空腹時)の値が低値の場合は肝がん、肝硬変などが疑われます。

GOT は体のさまざまな臓器に含まれるアミノ酸を作り出す酵素の一つで、肝臓に問題がある場合に異常値を示す項目です。

GOT は肝臓や筋肉、心筋の異常をみる場合、主にGPT値と共に確認することが多いです。GOTの基準値は30U/L以下です。GOT値のみ高値の場合は急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害、心筋梗塞などが疑われます。

またGOT値がGPT値より低値(GOT<GPT)の場合は慢性肝炎や脂肪肝が考えられます。逆にGOT値がGPT値より高値(GOT>GPT)の場合は肝硬変や肝臓がん、心筋梗塞、アルコール性肝障害が考えられます。

GPTはGOTと同様に体のさまざまな臓器に含まれるアミノ酸を作り出す酵素の一つで、肝臓に問題がある場合に異常値を示す項目です。肝臓や筋肉、心筋の異常をみる場合、主にGOT値と共に確認することが多いです。

GPTの基準値は30U/L以下です。GPT値のみ高値の場合は胆道に関係した病(胆道がん、胆石、十二指腸障害、閉塞性黄疸など)の疑いが考えられます。

γ-GTPの基準値は50U/Lとなっていて、肝臓や胆道に異常がある場合に高値が出ます。

またγ-GTPの値は過剰なアルコール摂取や薬の服用などによって上昇しやすく、高値の場合は肝がん、脂肪肝、肝硬変などが疑われます。

女性は平均閉経年齢53歳といわれているように40歳代ころから体調の変化が著しくなります。

女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減少することでホルモンバランスが崩れ生理不順やのぼせのような症状が出ます。また精神的にもネガティブになることも多くなり、30歳代までには体験したことのない疲労感や倦怠感を感じる人も増えます。

この女性の体の変化によって男女での各コレステロール値にも差が生じて、女性の方が総コレステロールとLDL-コレステロールは高い値を示すということが調査によって実証されています。

まだ正式に採用されていないようですが2014年には健康診断における血液検査値の新基準案も出されています。そこでは実証結果にともない、女性の各コレステロール基準値は男性よりも高く設定されています。

このように女性が閉経を迎える、いわゆる更年期は、若いころの体質とは大きく異なり女性特有の卵巣や子宮、乳房に関わる大きな病気も発症しやすい時期でもあります。

病を早期に発見するためにも最低でも1年に1回は血液検査を受けて自身の健康チェックに常に意識をむけるよう心掛けましょう。

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まとめ

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各項目によってわかることとは?

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