排卵痛とは、排卵期の前後の期間に、卵巣や子宮の周辺に痛みを感じることです。痛みが起こる場所やその感じ方、 排卵痛 が起こる 期間 は個人差が大きいものです。不快な排卵痛の原因やその痛みについて詳しくみてみましょう。
排卵痛はいつ起こる?痛みの起こる期間とは?
排卵痛とは?
排卵痛は人によって感じ方に個人差のあるものです。強い痛みと不快感を感じる人もいれば、「排卵痛ってなに?」と痛みや不快感を自覚したことのない方もいる、といった具合です。
そもそも排卵痛とは、排卵期の前後に卵巣を中心とした腹部周辺に痛みを感じることです。排卵期は生理予定日のおおよそ14日間前の期間のことをいいます。生理周期は通常25~38日間ですが生理周期にかかわらず、排卵自体は生理予定日の14日程度前なのです。
その排卵期の前後それぞれ1~3日間程度の期間内に、子宮や卵巣といった下腹部に痛みや不快感があれば、それを排卵痛といいます。
痛みの感じ方には個人差がある
排卵痛による痛みの感じ方は千差万別です。痛む場所も「生理痛のように下腹部全体が重く、痛い人」、「どちらか片方の卵巣付近が痛む人」、「両方の卵巣が痛む人」「毎回左右交互に痛む人」など卵巣を中心にしていても違いがあります。
また痛みの感じ方としても「チクチク痛い」、「チリチリと痛い」、「鈍い鈍痛」という具合に表現は人それぞれです。「生理痛よりは軽い痛み」の人も「生理痛よりも辛い」と感じる人もいます。
また、痛みではないが「下腹部全体が重く、だるい」、「全身が熱っぽい」、「なんとなく違和感を感じる」と不快感を訴える人もいます。痛みの程度は重い月もあればほとんど気にならない月もあるというような人もいます。実に個人差の大きいものなのです。
痛みや不快感の出る時期は?
一般的には排卵日と前後している人が多い傾向です。排卵日を挟んで前後の1~3日間、長い人では約1週間も痛みや不快感が続く人もいます。
一般的に、痛みの出る原因として排卵によって卵巣組織がダメージを受け、その修復のために痛みを感じるといわれています。
また、他にもいろいろな原因が考えられていますが、明確な痛みの原因やメカニズムはまだはっきりと解明されていません。いずれにせよ痛みに敏感な人ほど卵巣や下腹部の違和感や痛み、不快感を感じやすいということはいえるのです。
排卵以外の痛みの原因とは
排卵という生理現象自体によって卵巣に痛みを感じるという説明が最も一般的ですが、他の原因も考えられています。
そのうちのひとつが卵子の移動による刺激です。卵巣からはじけ飛んだ卵子は卵管を子宮の方へ向けて移動しますが、その刺激を痛みとして感じているのではないかという説があります。
また、排卵期は卵巣が少し腫れている状態なのですがそれが違和感や不快感の原因ではないか、という説もあります。なお、排卵誘発剤を使っている場合は通常よりも腫れの程度が大きくなり、痛みが出やすいとの報告もされています。
さらに、子宮や卵巣に子宮内膜症や卵管炎、卵巣炎といった他の病気が隠れている可能性もゼロではありません。
痛み方がひどい、痛みを感じる期間が長すぎる、といった場合は他の病気の可能性も考慮して医師の診察を早めに受けることが必要でしょう。
このようなときは医師の診察を
排卵痛自体は多少起こってしまう「生理現象」のようなものですが、気になるような場合や、下記にあげるような症状がある場合は速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。
「痛みが長期(1週間以上)続いている」場合。通常、排卵痛は数日の間で治まるのですが、連続して1週間以上続くようなときは他の病気の可能性が考えられます。
「痛くて起き上がれない、立ち上がれない」場合。痛みがひどくて日常生活に支障をきたすような場合にも重大かつ緊急性の高い病気が原因の場合があります。
我慢することはせずに速やかに診察を受けましょう。
まとめ
排卵痛はいつ起こる?痛みの起こる期間とは?
排卵痛とは?
痛みの感じ方には個人差がある
痛みや不快感の出る時期は?
排卵以外の痛みの原因とは
このようなときは医師の診察を